新年明けましておめでとうございます。
お正月を迎える際、日本の伝統的な食文化であるお節料理は欠かせません。お節料理には、一つ一つの料理に意味が込められており、新年の幸せや繁栄を願う思いが表現されています。今回は、定番のお節料理の意味や特徴について、また、お節料理の品数が9の倍数が良いとされる理由について解説します。
皆さま、お正月にお節料理は食べましたか?私は年末の慌ただしい中で準備をするのは大変な気持ちもありましたが、普段の食事の準備にほんの少しお節料理づくりの時間を足すことで、年末の2日間で今年も代表的なお節料理数品を用意することができました。
こちらがこのお正月に私が作った代表的なお節料理の品々です。
| お節料理の魅力と各料理の意味を解説 |
1. エビ
エビは「長寿」の象徴とされています。背中が曲がっている姿が、まるで腰の曲がったお年寄りを連想させることから、長生きを願う縁起物です。また、赤い色が邪気を払うと考えられており、祝い事にぴったりの一品です。
熱々の煮汁で一気に煮ることで、しっかりと背中が曲がった様子を再現しました。
2. かまぼこ
紅白のかまぼこは「日の出」をイメージし、めでたさを象徴しています。赤は魔除け、白は清浄を意味しており、祝いの席に欠かせない存在です。見た目の華やかさも、お節料理全体を引き立てます。
私は着色料を避けたいので、いつも白色のかまぼこのみを用意しています。その代わりに飾り切りなどをして、洗練された華やかさをプラスしています。
3. 伊達巻
卵をふんだんに使った甘い伊達巻は、その巻物の形から「知識」や「文化」を象徴しています。巻物に似た形状が学問や繁栄を連想させるため、子供の学力向上や知識の豊かさを願う料理です。
4. たたきごぼう
ごぼうは地中深く根を張ることから「安定」や「繁栄」を表します。たたくことで味が染み込みやすくなるだけでなく、厄を払い、より良い年を迎えるという意味が込められています。
5. 田作り
乾燥した小魚を使った田作りは、その名前の通り「豊作」を祈る料理です。かつて小魚が肥料として使われていたことから、五穀豊穣を願う縁起物とされています。甘辛い味付けがご飯にもぴったりです。
6. 栗きんとん
黄金色の栗きんとんは、「財運」や「商売繁盛」を象徴します。その鮮やかな色は金塊を連想させ、新年の豊かさを願う気持ちが込められています。甘くて美しいこの一品は、お節料理の中でも特に人気です。
7. 紅白なます
大根と人参を細切りにして甘酢で和えた紅白なますは、「調和」や「平和」を意味します。紅白の色合いがめでたさを表し、口の中をさっぱりさせる役割も果たします。
8. 黒豆
黒豆は「健康」や「勤勉」を象徴します。「マメに働き、マメに暮らす」という願いが込められています。また、つやつやとした黒色が邪気を払うとされ、新年の幸福を祈る一品です。
9. お煮しめ
野菜や根菜を煮込んだお煮しめは、「家族の結びつき」や「和」を象徴しています。材料一つ一つにも意味があり、例えばレンコンは「先を見通す」、こんにゃくは「縁を固める」といった願いが込められています。
10. 昆布巻き
昆布巻きは「喜ぶ」という言葉に通じ、祝い事には欠かせません。魚や肉を昆布で巻いて煮込むことで、豊かな味わいと共に新年の喜びを表現します。
お節料理の品数は9の倍数が縁起が良い理由
伝統的なお節料理では、品数を9の倍数にするのが縁起が良いとされています。これは、日本文化において数字の「9」が「久(きゅう)」と音が似ており、「永遠」や「長寿」を象徴する縁起の良い数字とされているからです。9を重ねた品数(例:9品、18品、27品)にすることで、その縁起の良さがさらに強調されると考えられています。
また、陽数(奇数)は、中国の陰陽思想に由来し、生命力や明るさを象徴する縁起の良い数字とされています。特に「1」「3」「5」「7」「9」は祝い事に使われ、日本文化にも深く影響を与えました。中でも「9」は最大の陽数として特別な意味を持ち、お節料理の品数にも取り入れられています。このように陽数は、新年の幸福や繁栄を祈る象徴として重要視されています。
従来は、品数の設定にも意味を込めることで、「家族の幸せや新年の繁栄を願う思いが込められたお節料理となる」と考えられてきました。
そうはいっても、忙しい現代人の生活では9の倍数を意識して品数を揃えるのは大変です。お節料理は、家族をはじめとする一同が食事を共にして、新年を祝うというのが最大の目的です。好きな料理や準備しやすいものなど、品数にこだわらずに柔軟に整え、皆で楽しく食卓を囲んではいかがでしょうか?
まとめ
お節料理は、見た目の美しさだけでなく、それぞれの料理に込められた意味が私たちに新年への希望や感謝を思い出させてくれます。総じて健康や長寿、繁栄などを願うものですから、私は品数の調整よりも、調理法に工夫を凝らし、健康的な低GIのレシピを意識して作るようにしています。
家族や友人と一緒にお節料理を楽しみながら、その背景にある伝統や願いについて話すのも素敵な時間になるでしょう。
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