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塩分の摂りすぎが太る原因に?意外な「塩と糖尿病」の危険な関係

 「糖分の摂りすぎ=太る、糖尿病になる」というのは、誰もが知る常識ですよね。しかし、実は「塩分(塩)の摂りすぎ」も、太りやすさや糖尿病リスクの上昇に深く関係していることをご存知でしょうか?

「塩分は血圧が上がるだけでしょ?」と思ったら大間違い。今回は、一般的にはあまり知られていない「塩分と糖代謝」の意外なメカニズムを分かりやすく解説します。




 

メカニズム①:味が濃いと箸が進む!「食べ過ぎ」が招く肥満

 

まず想像しやすいのは、塩分による食欲の刺激です。
ラーメン、唐揚げ、ポテトチップスなど、塩気が効いた濃い味付けの食事や菓子類は、食べだすと止まらなくなりませんか?ラーメンも替え玉が欲しくなってしまったり、ライスを付けることもあるでしょう。ポテトチップスも気づいたら1袋完食していたということはありませんか?さらに、塩気の効いた食事はお酒の量も増えがちになりますね。 

最近の研究によると、塩分そのものが脳の食欲スイッチを刺激し、脂肪をため込みやすくするメカニズムが分かっています。この「ついつい食べ過ぎてしまう」結果として肥満を招き、糖尿病のリスクを間接的に高めてしまうのです。

 

メカニズム②:実は「塩」そのものがインスリンを邪魔していた!

 

「食べる量が増えるから太る」――ここまでは想像がつきますよね。しかし、驚くべきはここからです。

 実は、塩分そのものが血糖値を下げるホルモン「インスリン」の働きを直接悪化させてしまうことが分かってきています。

 これを医学用語で「インスリン抵抗性」と呼びます。

塩分を過剰に摂取すると、体がインスリンのシグナルをうまく受け取れなくなります。すると、膵臓は「もっとインスリンを出さなきゃ!」と無理をして大量に分泌する羽目に。この状態が続くと膵臓が疲弊し、やがて糖の処理が追いつかなくなって血糖値が急上昇してしまうのです。

 つまり、甘いものを控えていても、塩辛いものばかり食べていると、インスリンの働きはどんどん低下してしまう恐れがあるのです。

 

メカニズム③:40万人のデータが証明!塩を足す人ほどリスク上昇

 

この恐ろしい関係は、大規模な科学的データでも実証されています。

米国で行われた40万人以上を対象とした大規模な追跡調査では、食事に塩を頻繁に足す人は、そうでない人に比べて2型糖尿病の発症リスクが最大39%も上昇することが判明しました。 

また別の研究でも、1日の食塩摂取量が2.5g増えるごとに、糖尿病のリスクが43%も跳ね上がることが報告されています。まさに「塩分の摂りすぎ=2型糖尿病の隠れた引き金」であることが証明されているのです。

こうした研究は日本でも行われており、同様の結果が得られています。

 

まとめ:今日からできる「隠れ糖質対策」としての減塩

 

糖尿病やダイエットの対策といえば「糖質制限」ばかりが注目されがちですが、実は「減塩」も同じくらい強力なアプローチになります。

 厚生労働省が定めたに本人の食事摂取基準(2025年版)によると、1日の食塩摂取目標量は、男性7.5g未満、女性6.5g未満です。

 食事では出汁(だし)を効かせたり、レモンなどの酸味を上手に使ったりして、素材の味を楽しみながら、少しずつ薄味に慣れていきましょう。

 「甘いものは我慢しているのに、なぜか痩せない、血糖値が下がらない…」とお悩みの方は、ぜひ今日から「塩分」を見直してみてくださいね!

 

参考文献

 

厚生労働省,「食事摂取基準(2025年版)」 

Ertuglu LA, Elijovich F, Laffer CL, Kirabo A. Salt-Sensitivity of Blood Pressure and Insulin Resistance. Front Physiol. 2021 Dec 13;12:793924. doi: 10.3389/fphys.2021.793924. 

Itoh N, Tsuya A, Togashi H, Kimura H, Konta T, Nemoto K, Yamashita H, Kayama T. Increased salt intake is associated with diabetes and characteristic dietary habits: a community-based cross-sectional study in Japan. J Clin Biochem Nutr. 2022 Sep;71(2):143-150. doi: 10.3164/jcbn.21-153. Epub 2022 May 10.

 Tulane University. New research links high salt consumption to risk of Type 2 diabetes. New Orleans: Tulane University; 2023 Nov 1

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